製造業における開発・設計・品質改善で発生した解決困難な技術課題に対して、品質工学を活用した課題解決のお手伝いをします。
前田コンサルティング

品質工学

ばらつき3態

品質工学では次の3要素を"ばらつき"と定義し,これら"ばらつき"を最小にします

 

名称 説明
内乱 劣化磨耗による性能品質の変化 使用しているうちに切れなくなる包丁
外乱 温度、振動、ごみなどの外部環境による性能品質の変化 低温では動作しない携帯電話
品物間ばらつき 個々の製品ごとのばらつき 出来の良いものや悪いものが発生する

このようなばらつきは顧客に迷惑をかけることになるので何らかの対策が必要です。


ばらつきに対処する方法は次の4つが考えられます。

  対策 具体的には その結果起きる例
#1 無視 市場に垂れ流しする。検査をして不良品を除く。 製造コストの上昇や顧客クレームの増加。
#2 ばらつきの原因をつぶす ばらつきの原因を見つけてその原因を排除する 品質を良くするための部品規格を厳しくすると製品のコストが上昇。
#3 制御する フィードバック、フィードフォワード フィードバック回路追加によるコスト上昇。制御の仕組みの故障。
#4 ばらつきの原因があってもそれに影響されにくい設計にする 品質工学 コスト最小でより良い品質。
品質工学は#4「ばらつきの原因があってもそれに影響されにくい設計」を実現する合理的な方法です。これによりコストを下げながら品質を向上させることが出来ます。